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アドラー心理学を調べてみた

アドラー心理学ってなに?

『嫌われる勇気』という本で話題になった『アドラー心理学(個人心理学)』。
むかし、心理学とか脳科学とかの本にハマっていた時期もあったのですが、
アドラー心理学ってなんぞ?とモヤモヤしておりました。


そこで一冊、アドラー心理学系の本を初めて読んだ。
他の心理学本でありがちな「貧乏人の子は貧乏になりやすい。」みたいな統計や傾向で終わらずに、
「影響はあるかもしれないが、決定因ではない。」みたいな前向きな言い回しが常にされているのが良いと思った。

起源を調べてみると、眼科医のアルフレッド・アドラー(Alfred Adler)が、
目の見えない患者と接する内に編み出されたコミュニケーション方法や考え方らしい。

全体像を図に書いてみました。

アドラー心理学全体像

アドラー心理学全体像

(ご自由にお使い頂いて結構です。編集可。URLくらいは紹介してくれよな。)

 

気に入ったところ

特に気に入ったのは、
・【対人関係論】人間が行動するときは、常に相手役がいる

・【勇気づけ】困難を克服する活力を与えること
の2点。


一つ目の対人関係論。
誰かのために行動する方がパワーがでる。と思っていたり、
ゆくゆくは必要になる大きなモノよりも、自分が所属しているコミュニティで評価されている小さなモノを優先してしまう心理があると思っていて、それらを表現する言葉としておっいいなと思った。

関連して、”優位性を追う”=>”劣等感を感じる”という話も書かれていて、
このあたりが激化する競争社会に響いて流行したのかな。


二つ目の勇気づけ。
これは昔から開発チームやら人間の集団には”温度”というのがある・・という持論を持っている。。
最近はre:Workやスクラム開発界隈における”心理的安全性”という言葉が合致するかなと思っていたのだけれど、
アドラーにおける”勇気づけ”の方が、より能動的に高めることができるという点で合致すると思った。

気に入らなかったところは全然ない。
私の人生観・世界観にかなり合致すると思う。


以下は、自分向けのメモ。
ときどき読み返したい。

そんじゃーね。

 

メモ

⚫勇気とは
不確定性の高いチャレンジが可能で、目的に向かって他の人と力を合わせたり、貢献することが可能な精神状態。

⚫勇気づけるとは
"ほめる"と違いひとことの結果に継続性があり、チャレンジに失敗した相手にも可能な態度。

⚫注意や指摘はI(私)メッセージで発信する
、かつできるだけ状況を広くしないように表現する
✕あなたが悪い。
〇今回、わたしは~で迷惑した。
〇わたしはそれをやめてくれるとありがたい。
〇わたしはもっと~してくれた方が助かる。

⚫勇気をくじく発言はしないようにする
・恐怖による動機づけ
・あれが原因で失敗したという過去原因志向(普通、要因は1つではない)
・重箱の隅をつつくあら探し(意図や意志と無関係)