Baby Steps TK

ゆっくりで良いから、深く仕事をしよう

【CSM研修】今まで勘違いしていたスクラムの知識

驚いたこと

ウォーターフォールにも繰り返しがある

ウォーターフォールの原典には、『・・・を2回以上のイテレーションをするように』とある。

完了の定義

受け入れ条件とは別物。包含関係にもない。 PBL(Product Backlog List)より先に、 DoD(Definition of Done)のリストを作り、
開発チームも常にそのリストを先に達成するべき。
そうしない場合Undoneと呼ぶ。(※決して、直訳で読んではいけない。)

【参考】ScrumInc
https://www.scruminc.com/definition-of-done/
独自の定義済みの定義、またはすべてのユーザーストーリーにわたる一貫した承認基準。

Scrumはアジャイル開発の派生だと思っていた。

Scrumのほうがアジャイルより歴史が古い
Scrum 1993年
アジャイル 2001年

講師いわくアジャイルは壊れたスクラムとのこと。

Scrumとは何か

×経験主義に重きを置いたフレームワーク

『現状を把握するフレームワーク』である。
『組織論』と『集団心理学(ジョージ・ミラー)』の学問に基づいており、日々研究・更新している。
19個の”薄く硬い”ルールからなる。

このフレームワークは、問題の発見は助けるが、問題の解決方法については助けない。

システム開発以外の方が取り入れられている。FBIや居酒屋の運営。

ウォーターフォールとは何か

×仕様が決まっている開発向けのフレームワーク
×納期が決まっている開発向けのフレームワーク

『統制を取るフレームワーク』である。
大量生産時代が背景。

スクラムマスター(SM)が勉強するべきこと

・『組織論』と『集団心理学』の学問
ティーチング
・ファシリテーティング
・メンタリング
コーチン
・シチュエーショナリング   ・指標の作成(2つ以上の数値を使った数式。)

レトロスペクティブ(ふりかえり)ですること

指標に基づいた作戦変更。
メンバー本人の発言や感覚は真実ではないので気を付けること。

プロダクトオーナー(PO)が勉強するべきこと

×プロダクトの責任者

スクラムチームの投資収益率 (ROI) を最大化する。』
スクラムチームと別の会社の人間がPOになることはあり得ない。
ROIの計算はPB1件ごとではない。

マーケットディスカバリーに集中。
PB1件1件をPOが作成するのは、ROIが低いといわれており、チームに任せたほうが良い。
POの研修では、ひたすらROIの計算をする。

Q&A

Q.タスクAをやるには2人で十分だと思われるのですが
全体最適化について、論文を読むこと。
タスクAに後続するタスクを考慮すると、全員がタスクAに関わるべき。

Q.暇な人が発生してしまうのですが
『作業をしている量の最大化』には価値がない。
『1機能が検証可能な状態となること。』を目指すべき。

Q.壊れたスクラムとは何ですか
目的に基づいて、学問を利用していないチーム。
やり方をテキトーにこねくり回しているだけ。

Q.仕事が少なくなりチームを解散しなければなりません
人、チームを先に作り、そこに仕事を振るべきです。
なので、解散はしません。

感想

日本の会社の常識、そしてソフトウェア開発の常識、
さらには、日本で流行しているスクラム開発の実践との差はかなり大きいと感じた。

今後は、情報の発信元に気を配り、信用のおける情報を入手することを心掛けたい。
ScrumIncやScrumAllianceなどの国際展開をしている団体や、
そもそもの提唱者。論文や研究家を意識すればよいだろうか。

また、スクラムをうまく実践するには、スクラムフレームワークを理解することだけでなく、
多くのビジネススキルが必要となることが分かった。